BEEF

GRAIN FED

BEEF

PASTURE FED

ジョン・ディー社は、1939年創立のオーストラリアの食肉業ホールディング会社で、ハート一族が4代にわたって経営してきました。創設者フランクP.ハート(Frank P. Hart)はシドニーの技師でしたが、世界大恐慌の後に息子バリー(Barry)とブリスベーン内外でいくつかの小さな食肉店と取引を始めました。事業が軌道に乗り供給が伸びたので、ジョン・ディー社を創り、自前の店舗で食肉流通業を安定させました。戦略思考から、また好機にも恵まれて、クイーンズランド州ウォーウィックに小さなベーコン店を購入するに至ります。大型トラック輸送がまだ普及していなかったこの頃、全国から家畜を集荷するため駅の近辺であり、しかも食肉店に直送するにはブリスベーンからわずか180㎞西に立地していることが望ましいとされた時代です。1940年代初頭から半ば、このプロジェクトに専念するため、息子のフランクG.ハート(Frank G. Hart)と弟ロバート(Robert)はシドニーからウォーウィックに転居しました。爾来80年、家族の献身と行き届いた目配りで、ジョン・ディー社は高品質の牛肉生産者として確立し、深く尊敬されて来ました。

この同族会社は多くの面で市場に育てられて発展して来ましたが、穀物飼育に専念したことに負うところ大です。この穀物飼育生産は1983年ウォーウィック近郊フリーストンの小規模のフィードロット(飼養場)から始められ、フランクD.ハート(Frank D. Hart)のリーダーシップと経営、殊に彼が渡日して拡大一途の日本牛肉市場に貴重なご縁と人脈を築いたことで一気に拡大しました。日本市場から世界へとジョン・ディー社が発展し、牛肉の仕様が洗練されたのは、成功体験をもとに生まれたフランクの先進的な思考が大きく関与しました。こうした強固な基盤とあくなき品質追及で、ジョン・ディー社は食肉生産・輸出業界のリーダーになりました。

1990年、ジョン・ディー社はイングルウッドに新たにフィードロット(飼養場)を建設し、世界からの需要に最大2万5千頭分の牛肉を提供できるようになりました。厳選された畜牛を牛農家から直接仕入れ、訓練された経験豊かなフィードロットスタッフが育てます。複数の穀物から特別に配合された飼料を与えられ、ジョン・ディー社独自の要件とガイドラインに従って80日、100日、150日、400日の間慎重に飼育されます。しかし一番肝心なのは、最高の動物福祉が実行されていることです。全頭が、清潔な日陰の牛舎で安全な飲用水と人間による常時のケアを与えられ、ストレスのない環境が実現されています。

日本市場での40年近い体験を活かして当社が責任をもってお届けする高品質牛肉の素晴らしさは、ご賞味頂ければ一目瞭然です。ハートから、ハート家から、ハーネット社から申し上げますが、4代にわたる一族の絆が培った絶品はオーストラリア以外の同業他社には真似できません。牧場から食卓に至る最善のケア、効率よく常に安全、だからこそ洗練された食材生産者として尊敬頂いております。ジョン・ディー、極上牛肉のヘリテージです。

沿革

2001年にグリーンハム一家はタスマニア州北西部のスミンストンにあった食肉加工場を引き継ぎ、すぐにこの地域で育った牛肉の品質が特に優れていることを知ることになりました。この地域の牧草で育った牛が特別な存在であることは地元の人々からは古くから知られており、最高の製品を作り出したいという強い志を持った加工業者と農家の知識と、探究心の組み合わさり、2007年に「ケープグリム」ブランドが誕生しました。ブランド立ち上げ当初はゆっくりでしたが、次第にオーストラリア全土、そして日本、韓国、タイ、中国、シンガポール、香港、ネパール、南アフリカ、セイシェル、モルディブ、そして米国など世界中の顧客から支持されるブランドへと成長していきました。

グリーンハム・タスマニア社は1860年代にHW Greenham&Sonsの名で設立し、6世代にわたり食肉加工会社の営業を続けてきました。グリーンハムはメルボルンで食肉加工場を運営していましたが、現在はタスマニアで直接地元の生産者とともに肉牛の等級格付けに携わることで継続的に情報や意見を得ることでき、それが牛肉の品質向上に結びつくことに誇りを持ち活動を続けています。

グリム岬 – 絶好の場所

タスマニアは自然のままの原風景が有名ですが、地球上で最も純粋で清潔な空気の故郷であることはあまり知られていないかもしれません。タスマニア島がある北緯40°は”Roaring Forties”「吠える40度」と呼ばれる海からの風が常にタスマニア島の汚染物質の痕跡を一掃しつづけています。タスマニア島全体が大規模な開発がされておらず、また他の陸地からの距離との組み合わせで、グリム岬のこの澄み渡った大気は他に類を見ないもので、地元の大気汚染監視台のデータがそれを実証しています。

監視台を管轄する気象庁およびCSIROは、グリム岬の大気の質は信じられないくらい低い炭素粒子レベルにあることを断言します。大気の平均的な炭素粒子量は1立方センチあたり5、000個から500、000個ですが、グリム岬の大気にはわずかに10個から600個しかないのです。

大気汚染監視台は世界に25ありますが、オーストラリアにはひとつだけあります。グリム岬の大気標本が初めて採られたのはもう20年以上前ですが、大気品質が目標とすべき模範として世界中の研究者用に配られています。

なぜグリム岬の牛肉はこうも傑出しているのか

水晶の様に澄み渡った空気は、それだけでなく、世界で最も清浄な雨ももたらします。グリム岬の平均年間降雨量(約800~1,000ミリ)を考えると、完璧な牧草地を培います。英国原産のケープグリムビーフは、きれいな空気と最上の牧草を満喫する肉牛であり、その牛肉がプレミアム等級の栄誉を博するのは驚くにあたりません。提供する肉がキャリアとなるプロの肉屋やシェフが、この牛肉を求めてやまないのは尤もなのです。

ケープグリムビーフの柔らかく最高の口ざわりは折り紙付きです。他の牛肉と食べ較べれば、その芳醇で完璧な味わいがすぐわかります。牧草だけでのびのびと育てた肉牛ならではの絶品なのです。

タスマニアの法令に規制されて、ホルモンなど成長促進剤はいっさい使われていません。.

ケープグリムビーフの特長:

⦁ 100% 牧草飼育
⦁ 人道的飼育証明つき
⦁ ホルモン添加ゼロ
⦁ 抗生物質無使用
⦁ GMO (遺伝子組み換え)なし
⦁ 英国原産品種のみ
⦁ MSA柔らかさ投球で4つ星か5つ星
⦁ 最高の肉汁と味わいを引き出す自然飼育

ケープグリムビーフ牧牛農家

厳選されたケープグリムビーフの肉牛飼育農家は私たちの大きな誇りです。大半はタスマニア北西部・キング島・フリンダース島で牧畜しています。牧牛農家は、オーストラリア食肉基準に従う最高品質と処理法など厳しい要件を満たさなければならず、グリーンハム社への専売契約を結んでいます。

こうした生産者は、繁殖の仕方と品質を安定させる遺伝子指標に基づいて厳選されます。タスマニアで最も多雨な地域に牧場を持ち、最上で均一な飼料(牧草)を活用しています。タスマニアを車で回ると、多くの牧場がケープグリムのサインを掲げているのが目にとまるでしょう。最高ブランドを供給しているというプライドのあらわれです。

タスマニアの牧畜では、ホルモン・GMO(遺伝子修正有機物)・抗生物質の仕様が法令で禁じられています。生産農家は、タスマニアの手つかずの自然環境に持続可能な飼育法と理想的な牧草状態が相まって、地産牧畜の世界的な成功例としてタスマニアの名声高まっていることを理解しています。

私たちの牧牛農家は何十年も昔から牧草飼育牛肉が格別であるわかっていましたが、今や生産・加工・シェフ・食卓と連鎖するネットワークに繋がった。

この最高品質の柔らかい牛肉を、違いの判る世界の消費者にお届けしていることは私たちの大きな喜びです。食べている牛肉とその産地について、人々はもっと考えるようになるでしょう。